day23 39番
今日から四国も梅雨入り、朝から天気は雨模様。小降りのうちに出発しよう。
宿の主人と記念撮影、40年のキャリアをもつベテランサーファーでもある。昨日、今日と本当に楽しく過ごすことができた。宿にこのまま留まりたい気持ちを押し殺して出発だ。
今日は宿で一緒だった黒江さんと行動。
とりあえずは、39番の延光寺までは一緒に行くことに。普段は野宿で宿には2週間ぶりに泊まったと言っていた。
彼は全身黒ずくめ、まるで忍者のようだ。
放浪好きの彼は定住が嫌いなため、リゾートバイトをしながら数ヵ月毎に移住地を変えている。住み込みで食事つきのところで働いているのでお金がすごく貯まるらしい。
お金が貯まれば、バックパックひとつで海外へ旅立つらしい。突然、歩きたいと思い、歩くならお遍路と今回の旅を決めたみたいだ。規格外の人の話を聞くのは面白い。何にも縛られない自由人であり持ち物はトランク一つに収まるという、今、旬なミニマリストでもある。所有しないから自由になれるのだろう。
でも俺達は傘を購入して、所有物をひとつ増やしてしまった。バックパックひとつの旅で物が増えることは命取りになる。ザックの重みが肩を破壊する。
ただ、小雨でカッパを着るのは面倒くさいし、暑い。いざ、傘を使ってみるとすごく便利でよかった。雨がひどいときはカッパと傘の完全装備で挑む。
そつこうしてるうちに晴れてきた。
雨を凌ぐのは傘のみだったので、傘を閉じるだけのシンプルさ。
何事も体験を通さないと分からないものである。この旅で体験の大切さを実感することが本当に多い。
そして次の街の宿毛市に入る。高知もまもなく終盤を迎えている。歩いて街から街へ移動するとその土地のことがよく解る。お遍路は地理の勉強を楽しくできると思うし地理の理解度も高くなるだろう。お遍路で四国の地理を学ぶのは本当にお勧めだ!
そしてトンネルに前進。
ダムが出現、すごく綺麗なところだ。ダム公園なるものもあるらしいが、この足だと行く余力はないのでそのままお寺へ向かう。
ダムの近くまで来たので記念撮影。
でかいダムだ。
ほんとにでかい。
雨がひどくなってきたので、雨宿り休憩。
また、山を下る。
街にでた。
高知は田んぼが多い。
かなり、老朽化した小学校。生徒が少ないので建て替えできないのだろう。
LAWSONに着いたので大好物のCoolishを購入。新しい味があったのて試してみた。めちくちゃ旨い。
雨が酷くなってきている。勿論カッパ、傘の最強装備である。靴はスニーカーで防水ではないのでびしょ濡れである。
やっと、延光寺だ
高知県、最後のお寺である。
これで高知も終わり、次は愛媛だ。
寺に着いた瞬間、本降りに、バケツを引っくり返したような大雨だ。
お大師様もびしょ濡れ。
山門で雨宿り。黒江だけに黒ずくめの面白い人である。彼は名前にも黒をいれたい程、黒をこよなく愛しているようだ。ここまで黒ずくめだと夜は見えずらくて危なそうな気がする。
道の駅でお菓子を購入。糖分が五臓六腑に染み渡る。
そして歩き始めると大雨に、カッパは着てるけれどカッパの中が汗でびしょ濡れである。また、靴は川の中から出てきた後のようにびしょ濡れである。
辛い、荒行をしている修行僧のようだ。
なんとか頑張って大雨のなかを2時間程歩き続ける。
やっと、今日の宿の近くに着いた。
ここで黒江さんとはお別れ、少し休んでから野宿できるところを探すようだ。こんな雨のなか野宿とは、まさに野人である。ホント尊敬してしまう。
宿が古い
表は改装してるようだ。
エントランスはキレイ。
俺の部屋は新館でなく旧館の建物でタバコ臭い。あまり広くないが、トイレが部屋についているので楽。最近、トイレ風呂共同の宿が多い。だから古いけれど快適である。
そして、風呂は貸しきり状態でのんびり。
そしてディナー!
刺身が分厚い。やっぱり高知はかつおが最高。
今日の歩行距離は23㎞程、連日20㎞台だった為、身体がすごく楽になった。
明日は沢山歩けそうだが大雨で台風のため、様子を見ながら歩こうと思う。目標は愛媛入り、40番の観音在寺だ。