day38 65番
朝起きると昨日、山で捻った左足がものすごく痛い。ズキズキ痛みまともに歩けない。
足を引きずりながら朝食会場に向かう。
とりあえず、足を引きずりながら歩き始める。これまでの痛みとは全然違う種類の痛みである。もしかして骨にひびがはいっているかもしれないと不安になった。
山のほうは相変わらず雲が多い。霧がでているのだろう。
今日は宿が目的地、65番の三角寺は二日かけて到着する予定
。国道11号線をひたすら歩く。
看板が立派な休憩所だ。
橋を渡る。
65番の三角寺まで35㎞、明日行くことになるだろう。
雨が降りそう。
新居浜市に入る。
足が痛い限界だ。整形外科に寄り道。
とりあえず、レントゲンだけでも確認したい。
骨の状態が不安だ。
病院をでると、晴天だった。
骨は異常なし。ただの捻挫だった。湿布と痛み止めを貰い、歩き始める。
ちょうど、お昼時なのでマックでランチをすることに。さっき、病院でもらった痛み止めを早く飲みたい。
痛み止めと湿布が効いてきた。少し痛みが緩和されてきた。
山に向かって合掌。まだ、歩き続けられることに感謝したい。
山は雲がすごい、これから低い山を越えるが雨が降らないか心配だ。
山を越える道に着くと頭上に雨雲が。
四国中央市に入る。
足を引きずりながら、なんとか歩き続ける。
雨が降ってきた。
かなり強い雨だ。
宿が近いはず。
びしょ濡れになる前に到着できればいいが。
今日の宿に到着。
昭和の空気が漂う旅館だ。
部屋は古いが、清潔感はある。
これに天ぷらが来る。ご飯は美味しかった。
もくもくと食べていると同じ食堂でたべている、おじさんに話しかけられ、席をご一緒させてもらった。車でお遍路をしているらしい。ビールを一杯頂いた。
今日は左足が痛くて病院に行ったため、時間を2時間以上ロスしたが、無事に目的地まで到着できた。明日は30㎞を越える道のりだ。早めに身体を休めて体力を温存しよう。
day37 60番
今日は時間と距離の関係で後回しにしていた60番の横峰寺のアタック。愛媛県最大の難所であり、標高700メートルを越える石鎚山という有名な山である。
高低差はこんな感じだ。下りもきつい。
宿のご主人から新ルートの地図をもらった。道がきれいで安全らしい。
外は雨。今日1日降り続くようだ。
また、山の雨は強いから気を付けたほうがよいとのこと。スタートからカッパを来て歩く。
ものすごく、蒸れて汗でびしょ濡れになりそうだ。湿疹は大丈夫だろうか。だいぶ、薬でよくはなってきたが、汗が原因のためサウナスーツのようなカッパを着ての登山でまた湿疹が悪化しないだろうか。
とりあえず、地図どおりに歩き始める。考えていても先に進まないので、考えないことにした。あとは野となれ山となれだ。
地図どおり高速道路を通過。
砕石所の横に遍路道があるはず。
遍路道があった。
雨が強くなってきた。
これだけ強い雨で未舗装の道はあまり経験がないので心してかかろう。
どんどん険しくなっていく。
本当に通ってよいのだろうか。
木の下を潜り抜けて進んでいく。
道がちょっとした湖だ。
息切れしながらも上り続ける。
喉が渇いたけれど、強い雨が降り続けるなか立ち止まることができない。
踊り場のような広いスペースがでてくれば水分補給をしよう。
歩道部分がすごく狭い。
さらに茂みを進む。
少し道が開けてきた。それにしても霧が深くて先が見えない。
水溜まりを進む。靴が濡れることはもう気にしていられない。
もはや道などないように見える。
雨なのか汗なのか分からないが身体中びしょ濡れだ。
岩が滑りやすくて、何度か転びそうになる。
スニーカーで山登りは無理があるのだろう。足をひねったかもしれない。
倒木が多い。本当にこの道は安全なのか。
上り坂がきつい、雨で靴が滑る。
霧が深い。
やっと舗装道に出た。
2時間以上、歩き続けてクタクタだ。
もう少しだ。
鳥居がいっぱい。
やっとのことで、60番の横峰寺に到着。
愛媛最大の難所は霧が深く、幻想的だった。
お務め中だ。
休憩小屋がある。
ここで体を乾かそう。汗をかきすぎて、体が冷えてきた。
そしてまた、来た道を戻る。
下りは2時間ほどで降りてこれた。最初の場所だ。今日は荷物を宿においてきているので、すごく動きやすい。歩く速度も少し早くなっている。
宿に戻り、荷物を回収した。後は西条駅前のホテルに向かうだけだ。
昨日廻った64番の前神寺のところまで、歩いて戻った。
お遍路割引があるらしい。
でも車がないから関係ない。
国道11号をひたすら歩く。
大きな橋だ。
駅前まで来た。
到着。
ロビーもキレイ。
部屋もすごく清潔だ。
今日は素泊まりのため近所の居酒屋でカツ丼を食べた。
今日は心身ともに疲れた。明日に備えて早く寝よう。
day36 61番~64番
今日は朝から憂鬱だ。雨も降りそう、かつ足が強烈にかゆいのである。当然それに加えいつもの足の痛みもある。
昨日からの蕁麻疹のような湿疹があまり治っていなくて、この状態で靴下を履いて蒸れることでさらに悪化するような気がして不安でいっぱいだ。でも前に進まなければいけない。
途中で病院に寄ればいいではないか。
とにかく歩き始めた。
今日は距離の関係から60番よりも先に61番~64番をまわることになっている。
まずは10㎞ほど離れた61番の香園寺を目指す。
歩き始めてすぐに足が痒い。
気にせず先に進もう。
今日は国道196号をひたすら進む。
足の新しい部位が痛い。
今回は足首だ。毎日、いろいろな問題が起きるようだ。構わず歩き続ける。
そんなこんなで西条市に入った。
海が見えてきた。
雨が降ってきた。
泣きっ面に蜂状態である。
辛い、辛すぎる。
かなり、テンションが下がっていた時に、ガソリンスタンドのおじさんが追いかけてきた。『これあまりもんやけどお接待やけん、休憩中にでも食べて!』と言って、俺にお菓子を握らせた。辛いときの人の優しさは本当にありがたい。すごい色の海老せんべいだけど、嬉しくて涙がでてしまった。
少し雨が止んできた。四国には見ず知らずの自分なんかを応援してくれる人が沢山いる。少しだけ力が湧いてきた。
ドローンで農薬を撒いている。すごい。
もう少し歩くと皮膚科があるはず。
皮膚科があった。
お遍路の格好で病院行くの少し恥ずかしい。
でもお遍路の格好のおかげでものすごく暖かみのある診察だった。医者に玄関口まで見送られたのは生まれて初めてだった。
とりあえず飲み薬と塗り薬を処方してもらった。痛みには耐えられても痒みには耐えられなかった。
病院と薬局で90分以上ロスしているので急ごう。
終日モーニングって普通のセットではないのか。そんなことを考えているとお店のお母さんが追いかけてきた。
『お接待です。どうぞ』と手作りの耳掻きと爪楊枝、缶のお茶をくれた。
今日は立て続けにお接待。俺は辛そうに歩いているのだろうか。そういえば、他に甘酒をくれた人もいたが甘酒が飲めないので断ってしまった。無理にでも飲むべきだったかもしれない。
人の好意をすべてしっかりと受けとめられるようになりたい。
後少しのはず。
61番の香園寺見えてきた。
先が長そう。
でかい。
これがお寺なのか。
聖堂のようだ。
とりあえず、階段を登る。
すごい!ホールみたいだ。
100人以上の信者がお務めできるように50年近く前に建てられたようだ。昔は大きな宿坊もあったとのこと。時代とともに移り変わるのはお寺も同じである。諸行無常である。
駐車場に62番の宝寿寺がある。
本当の62番は行かないほうがいいらしい。
なんでも、住職が暴言を吐くし、なにかとお金を巻き上げようとするらしい。警察沙汰にもなっているらしい。ここでお参りをして、目の前を通るだけにしよう。
前だけ通ってみる。
遠目から見るとこんな感じだ。
これだけじゃ、どんな問題があるのか分からないが、関わっても得はしなさそうなので、これで62番は終わりとしよう。
また国道をひたすら歩く。
63番の吉祥寺に到着。
象のオブジェがかわいい。
試してみよう。
入った。
後少しで最後のお寺だ。気合いを入れて歩こう。
64番の前神寺に到着。
雨が強くなっていく。
全体的に大きくて広い。
本堂も大きい。
ここから、1時間位で宿に着く予定だ。
雨あしがどんどん強くなっているので早歩きで進む。
宿に近づいてきたので、傘の水滴を落とそうと広げて閉じてを繰り返していると、壊れた。ビニール傘は脆い。
傘を買いに逆方向に戻る。
今度は頑丈そうな傘にした。
しかも65㎝。前回は60㎝だった。
宿に到着。新しい建物でものすごく綺麗。
なかもすごくキレイ。
部屋もキレイ。
宿のオーナーは肉屋さんらしい。
だから晩御飯は新鮮なお肉でいっぱい。
今日は病院に行ったり、お寺を4箇所まわったりと濃い1日だった。
薬を飲んで寝よう。明日には痒みが緩和されていることを祈ろう。
day35 56番~59番
今日は距離が少ないわりには時間がかかる行程だった。山道も多かったからかもしれない。
今日からアプリで距離はデジタル表示することにした。時間が計測できていなかったが、それ以外は正確だ。
今治駅からスタート、雨が降りそうな天気だ。
住宅街を抜けていく。
学校の通学路のようだ、多くの学生が自転車で走っていく。
1時間ほど歩き続ける。
56番の泰山寺に到着。
近かった。
立派な石垣だ。
太子堂が立派だ。
次は57番の栄福寺だ。
また1時間位だろう。
住宅街の遍路道をひたすら進む。
後1.5㎞、もうすぐだ。
この休憩所めっちゃおしゃれだ。
昔はこの川を渡ったらしい。水はないが草がボーボーなので無理だろう。
川を渡るのはデメリットしかないので、当然、橋を渡る。
看板が何故かお洒落。
ニュータイプのお寺なのか。
ひたすら歩く、1日休んでも足の痛みは緩和されていない。さらに足に関しては汗疹による蕁麻疹がでてきた 。ただ、体力的には余裕があるのかもしれない。
農道のようなところを進む。
モダンな建物が見えてきた。
窓に57の数字が、
まさかの栄福寺?
やっぱり、57番の栄福寺。
本堂まで行くと普通だ。
やっぱり、異色のお寺。
映画のモデルにもなったらしい。
これがその映画らしい。
見てみたい。
次は58番の仙遊寺。
宿泊施設があり、天然温泉らしい。
泊まりたいけれど近すぎるから無理だ。
どんどん未舗装の道になっていく。
久しぶりの遍路道だ。
険しい登り坂。
間違えた。行き止まりだ。
こっちだ。
どんどん坂道が急になってくる。
横は湖だ。
やっと道路に出た。
後、100㍍なのに20分と書いてある。
とりあえず、山門には着いた。
急な登り道が出現。
きつい、確かに20分かかる。
やっと山頂に着いた。お大師様の後ろ姿が神々しい。
やっと本堂に。
次は59番の国分寺、今日最後のお寺だ。
1時間半位で行けるだろう。
上りあれば下りあり。
急な下り坂は足の負担が大きい。
下り坂は上りも時間がかかる時がある。
かなり急な下り坂になるらしい。
きつい
下から撮影。
足が痛い。
これは道なのか。
街中が見えてきた。
ようやく道路に。
また住宅街を通っていく。
腹が減ってきた。
負けた。モスの誘惑に負けた。
最近は昼食べないことも多かったがモスバーガーとモスシェイクの黄金コンビを頼んでしまった。前回のマックほどの感動はなかった。
有機野菜が売りだからジャンクさが足なかったのかもしれない。
やっと着いた。59番の国分寺。
門が長い。
本堂へ。
次は湯ノ浦温泉の宿を目指す。
タオルの会社が目立つ。
タオル美術館まである。
今治タオルは全国的に有名だ。
湯ノ浦温泉エリアに。
道の駅に寄り道。
温泉スタンドなるものがある。温泉のお湯を買うことができるのだ。
温泉オブジェまである。
ものすごく、そそられる。
宿は素泊まりなので、ちょっと早いが食べておこう。
海峡飯の鯵を注文。魚も新鮮で味付けも抜群で最高に美味しかった。
そして、今日の宿に向かう。
すごく、綺麗で広い。
しかも温泉だ。
広い部屋だけど素泊まりなのでそんなに高くない。後はのんびり寛ごう。蕁麻疹になった汗疹を温泉で癒そう。
day34 off
今日は一日お休みのため、ブログの更新はなし。
day33 54番~55番
次の54番の延命寺まで20㎞以上。
55番の南光坊をまわって、今治駅前まで行くのが今日のゴールだ。
またまた、30㎞近い距離である。
早朝に出発したので、朝日がキレイだ。
ただの田んぼが幻想的に。
まずは山に向かう。
こんなところにもお大師様が。
坂がきつい
次のお寺まで後20㎞。先は長い。
上り坂が続く。
頂上の休憩所からの景色がすごくキレイ。
後は下り坂。
町中まで降りてきた。
海に出た。
下が見える。
瀬戸内海はキレイだ。
今治市に入った。
国道196号をしばらく歩く。
お遍路をしてるとお接待所をよく見かける。
接待所とはお遍路さんにボランティアでお茶やお菓子等振る舞ってくれる休憩所である。
本当に四国全体でお遍路を応援してるのだと実感する。
ここは瓦の町で有名らしい。
確かに瓦の製造メーカがたくさんある。
石油コンビナートが見えてきた。
近くで見るとものすごく迫力がある。
愛媛の石油メーカらしい。
また海にでた。
タンカーが停泊している。
かなり近づいてきた。
公園も通ってみる。
造船所が見える。
また上り坂に。ここまでほぼノンストップなので足が相当痛くなってきた。
ちょうどお昼時なので、うどん屋さんで休憩。愛媛のうどんもうまい。
海から山のほうへ。
ご飯を食べたのでひたすら進む。
進み続ける。
遍路道に
延命寺見えてきた。
55番の延命寺に到着。
本堂でお参り。
次は55番の南光坊。
かなり近めだ。
霊園の間を通って下っていく。
すごく整えられた庭園だ。
今治市街地に入った。
難無く到着。
山門も立派だ。
境内も広い。
今治駅に到着。
宿にも到着。
day32 50番~53番
今日は松山市内中心となる。
お寺間の距離が短いので50番~53番までの4つのお寺をまわって、そこから10㎞離れた地点の宿に泊まることにした。
名残惜しいが、たかのこのホテルを7時頃に出発した。
まずは50番の繁多寺からだ。
市街地なので、朝は通勤ラッシュで込み合っている。
交通量が多いので遍路道に。
もうすぐだ。
手作り感のある道案内だ。
50番の繁多寺に到着。後光が射している。
敷地かものすごく広い。
松山市内を一望。
住宅街をひたすら歩く。
すぐに51番の石手寺に到着。
お土産屋がたくさんあり、ここも境内が広い。
建物も多い。
本堂も立派である。
お寺によって差が激しい。
経営状況は各お寺によって全く違うのだろう。
次は52番の太山寺、10㎞ほど距離があるようだ。気合いを入れて歩こう。
まずは道後温泉の街を通ることになる。
有名な温泉街である。少し楽しみだ。
人力車がある。普通に観光したい。
なんか分からんがすごい。
建物がいちいちすごい。
アートまである。
通り過ぎるだけではもったいない。
でも、今日も30㎞オーバーの日。
先を急がねば。
少し先が見えてきた。
川沿いの通りを歩く。
緑があって、気持ちいい。
のどかだ。
またまた田園風景に癒される。
愛媛は農業が盛んなのだろうか。
井関農機の本社工場も松山にあるし、ポンジュースもある。海も山もあり、本当に自然に恵まれている町だ。
もう少しだ。
山門に到着。本堂までここから500㍍だ。
上る。
ものすごい急坂も上る。
ようやく到着。
本堂へは更に階段がある。
本堂に着いたときには汗だくだった。
次の53番の円明寺は30分かからないだろう。
そろそろ足が限界になってきた。
ひと休み。
イートインでアイス休憩。
歩いた後はかき氷タイプが最高。
53番の円明寺に到着。
次の54番の延命寺までは35.5㎞。
明日には到着する予定だ。今日のうちに歩けるだけ歩いておこう。とりあえずは後10㎞歩いておこう。
まずは今治方向に。
国道をひたすら歩く。
そして次に今日の目的地である北条方面に進む。
海に出た。
ずっと山続きで久しぶりの海である。
テンションが上がる。
お洒落なカフェもある。
そして山へ。
そしてまた海へ。
北条へ到着。
宿に到着。
建物が古い。
フロント。
2Fロビー。
部屋。
屋上に出られる。
宿は古くて汚いが、スタッフの対応はとても良い。
近くの居酒屋にて。
カワハギの刺身が旨い。
いけすから採った新鮮な魚のようだ。
他にも腹がふくれるものを頼んで、戻ってから風呂に入って、明日に備えて寝よう。